素敵な施設ですね。まずはCLASSEの始まりをご紹介ください。
萩原:
ありがとうございます。CLASSEはチェックインからチェックアウトまで、スマートな利用が可能なコンドミニアム型ホステルです。
弊社の母体である株式会社汎設計(以下汎設計)のお客様から持ち込まれた案件で、「祖父が営んでいた古い質屋を相続したが、
良い活用方法はないだろうか」というご相談が始まりでした。収益物件といえばマンションなどが挙げられますが、急増するインバウンドも考慮して、
簡易宿泊施設としての活用をご提案したんです。
ほんだ:
一向社とはCLASSEの以前に、簡易宿泊施設のブランディングプロジェクトでご一緒した経緯がありましたよね。
萩原:
そのとき培ったノウハウを、このCLASSEにも活かしながらコンセプトを練り固め、
汎設計の十八番である“企画・設計”の視点とはまた違った着眼点で“プロモーション”に取り組みたいと思い、一向社さんに協力してもらいました。
CLASSEのコンセプトとは?
萩原:
もともと「質屋の蔵」だったことから、「蔵でっせ」。暮らすようにゆったりと、くつろいでいただきたい想いから「暮らせ」。
そこから「クラッセ」というネーミングが誕生し、インバウンドも意識して英語表記にしました。
ほんだ:
建物はまだ完成前でしたが、このコンセプトをうかがい、白と黒を基調としたデザインの外観パースを見たとき、すぐにロゴが思い浮かびました。
「暮」という漢字をモチーフにして日本らしく、建物の四角い形状も盛り込んで完成したのがこのロゴです。
萩原:
「さすがだなぁ~!」と思いましたよ。建物が完成したら、周知させるためにもすぐに販促物が必要になりますから。
ほぼ同時進行で、パンフレットやWebサイトもお願いしました。
パンフレットやWebサイトにはどのような仕掛けを?
ほんだ:
パンフについては、萩原さんにたくさんばらまいていただくためにも(笑)持ち運びしやすく配りやすい形状と、
施設イメージに合ったおしゃれなデザインを心がけました。施設利用者が気になるのはやはりお部屋などの空間ですから、
写真をたっぷり使って紹介しています。また、インバウンドのことも考慮し、お部屋のアメニティなどはアイコンでまとめ、
できるだけ“言葉”ではなく“視覚的”に伝わるように工夫しています。
萩原:
中面に大きく配したロゴ、熨斗を彷彿させるんですよね。それも日本らしくて、ユニークだなぁって感心しますよね。
ほんだ:
………(ドヤ顔)。
萩原:
さらに詳しい情報については検索してもらえるよう、instagramやFacebookにつなげる仕掛けもあって。
ほんだ:
Webサイトもそうですが、一連のプロモーションはSNSとしっかり絡めていきたい想いがありました。スタートアップ案件ですので、
“スケジュール的なスピード感”、“限りある予算”というのは覚悟していました。そういう中でもクオリティは保ちたいので、
本来Webデザイナーに依頼する部分も今回は僕が直感的に作りました。
萩原:
面倒なサイト更新もSNS感覚で行えるように構築いただいたので、楽ですね。ゆくゆくは予約もできるようにしたいのですが…。
ほんだ:
おっ!おカネの匂いがプンプンしますね。予算取りの方、よろしくお願いいたします(笑)。
最後に。今後の展望や、一向社にどんな期待を?
萩原:
黒門市場や電気街もすぐ近くにある、裏なんば(最近では横なんば、とも)という恵まれた立地柄、旅の拠点としてはもちろん、
時間貸しのニーズもあるでしょうし、ゆくゆくはイベントなども開催していきたいですね。お客様だけでなく地域にも愛される施設として、
街と一体となって盛り上がっていきたいと思っています。まだまだ知名度も低いので、積極的にSNSを活用して情報発信していく必要性も痛感しています。
これからも是非、一向社さんに助けていただきたいですね。いつも期待以上のデザインをあげてくださるので、感服しています。
ほんだ:
智恵とアイデアで、必ずやお役に立ちます。
ありがとうございました。